イスラエルはなぜITに強いのか

「W杯はアルゼンチンが優勝!」の予想が外れてがっくりのエンジニアSです。
今回はいつもと趣向を変えてイスラエルのお話です。

イスラエルは第二のシリコンバレー


近年、米IT大手による、イスラエル企業の買収が相次いでいます。
Appleが3Dセンサーの「プライムセンス」を3億6000万ドルで買収したのをはじめ、
Facebookがアプリ会社の「オナボ」を、Googleが地図ソフトの「ウェイズ」を取り込むなど、
IT業界におけるイスラエルの存在感は増してきています。

実は、イスラエルはベンチャーが非常に強い国です。
人口800万人程度の小国ながら、米ナスダック市場には上場企業が140社近く
いまや第二のシリコンバレーと呼ぶ声もあるほどです。

我々にとっては、イスラエルというと目にするのは紛争のニュースばかりで、やや危険なイメージがあるのですが、 その地域で何故これだけ多くのベンチャーが育つのでしょうか。
IT企業の一員として気になり調査したところ、その理由は3つありました。


1:軍事技術


イスラエルは周辺をアラブ諸国に囲まれており、なおかつ単純な兵力ではそれらに及びません。
そこで、国家をあげて注力してきたのが、防衛技術をはじめとしたテクノロジーです。
インターネットのルーツが米国防省のARPANETであるように、軍事テクノロジーはITに転化しやすく、このことが技術力の高さの下地になっています。
なおかつイスラエルには兵役があり、若者が兵役中に修得したサイバー技術を、民間転用するケースが多いのです。


2:国の研究・開発費


国によるバックアップも大きな要因です。
イスラエル政府からのベンチャー企業への投資額はGDP比で0.36%。これはアメリカや日本をしのいで世界一です。
国民1人あたりの起業率・特許数も世界最大
こうなると他国のベンチャーキャピタルも放っておかず、次々と資金がイスラエルベンチャーに投入され、それがさらに新たな起業をうながすという循環が生まれています。


3:ベンチャーをはぐくむ文化


イスラエルの人たちは議論が好きです。
「2人集まると3つの政党ができる」と言われるほどで、各人がさまざまな意見をもち、なおかつ人と意見が合わなければ遠慮なく主張します。
そして、意見が合わなくても気をつかうということがないので、新しいアイデアが出やすいのです。
もともと資源のないこの国では「人が財産」という考えがあり教育水準が高いレベルにあります
こうした背景が新たなイノベーションを生み出していると言えるでしょう。


今後ますます力を増していくであろうイスラエルのIT企業。
日本のベンチャーにも学ぶところが多くあるのではないでしょうか。

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